玉蜀黍畑の唄/CornSnakeSongs

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付箋・ポッシブルヘテロ

参考文献(books for reference)

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icon ◆付箋・ポッシブルヘテロ

 ポッシブルヘテロに就いて。

 Het.amelanistic× Het.amelanisticの交配では、産まれてくる子供は、amelanistic25%であり、ノーマルが25%Het.melanistic50%である。
 但し、ヘテロもノーマルも外見からは判断が出来ないので、此らのノーマル個体は"possible Hetero"と呼ばれる。此の場合、ヘテロである確率は、表現形ノーマルの個体の中でどれぐらいがヘテロになっているかで算出される。上記の場合、表現形ノーマルのうち、1/3が遺伝子的にもノーマルで、2/3がヘテロになる為、"possible 66% Hetero-amelanistic"と呼ばれる。当然、これは確率上の話であり、実際にはヘテロであるか、ヘテロでないかのどちらかでしかない。確認するには、成長させ、他の確実にヘテロである個体、或いはホモである個体と交配し、表現形が出てくるか調べるしかない。つまり、判定することの出来ない幼体の間は、確率で表されるのである。

 では、Double Hetの場合はどうなるのか。
 HypoLavenderを作るべく、Hypo×Lavenderで作った子供は、Double Het for Hypo and Lavenderであるとか、Double Het for HypoLavenderと呼ばれる。此同士を交配した場合、得られる子の遺伝子組み合わせは16通り。
 
 H(nn)L(nn) 1/16 , H(nn)L(nl) 1/16 , H(nh)L(nn) 1/16 , H(nh)L(nl) 1/16 , H(nn)L(nl) 1/16 , H(nn)L(ll) 1/16 , H(nh)L(nl) 1/16
 H(nh)L(ll) 1/16 , H(nh)L(nn) 1/16 , H(nh)L(nl) 1/16 , H(hh)L(nn) 1/16 , H(hh)L(nl) 1/16 , H(nh)L(nl) 1/16 , H(nh)L(ll) 1/16
 H(hh)L(nl) 1/16 , H(hh)L(ll) 1/16



 このうち、二重表現形でも、アルビノの表現形でもラベンダーの表現形でもないノーマル表現形の遺伝子組み合わせは、以下の九通り

H(nn)L(nn) 1/16
H(nn)L(nl) 1/16 ◎
H(nn)L(nl) 1/16 ◎
H(nh)L(nl) 1/16 ☆◎ ←
H(nh)L(nn) 1/16 ☆
H(nh)L(nl) 1/16 ☆◎ ←
H(nh)L(nl) 1/16 ☆◎ ←
H(nh)L(nn) 1/16 ☆
H(nh)L(nl) 1/16 ☆◎ ←
 

 このうち、Double Hetは△の四種類だから、4/9=44.4444....%
 よって、ダブルヘテロ同士で交配し得られたノーマルの子は、「possible 44% Double Het for HypoLavender」ということになる。

 但し、此処でHypoHetroとして何%ポッシブルなのか?と考えると、☆印がそれで、6/9なので、66.6666666......%になる。
 Lavenderの場合はというと、◎印がそれで、これも6/9であり、66.6666666......%になる

 つまり、Double Het同士で採れた仔は、

Double Het for HypoLavenderとしてはpossible 44% Heteroであり、かつ、Het .Hypoとしてはpossible 66%であり、かつ、Het.Lavenderとしてはpossible 66%である。Het.HypoでもHet.Lavenderでもない確率は6.25%

 当たり前だが、ダブルヘテロになったからといって、それぞれ単体のポッシブルの度合いは変化するわけではない。
 だが、普通のヘテロ同士で出てきた個体が33.333.....%でノーマルであるのに対し、ダブルヘテロ同士で採れた子供は、"6.25%の確率でしかノーマルでない"ため、確実にダブルヘテロである事が分かっている個体と掛ければ、少なくともどっちかが出る可能性が高い。

 一つのヘテロ同士から生じたポッシブルヘテロはリスキーだが、ダブルヘテロから生じたポッシブルヘテロは、ダブルヘテロと掛けられるならば、確率としてそう悪くはないかもしれない。とはいえ、6.25%の確率でなんのヘテロでもないノーマルであることもあるのだから、やっぱり、リスキーであることに変わりはないように思える。

icon参考文献(books for reference)&Special Thanks

参考文献(books for reference)&Special Thanks

 ◇The Corn Snake Manual by Bill Love and Kathy Love
  The Herpetocultural Library ISBN 1-882770-54-4

 ◇Keeping and Breeding Corn Snakes by Michael J.Machern
  The Herpetocultural Library Series Special Edition ISBN 1-882770-16-1

 ◇A Color Guide to CornSnakes by Michael J.Machern
  The Herpetocultural Library Series 300 ISBN 1-882770-15-3

 ◇A Monograph of the Colubrid Snakes of the Genus Elaphe FITZINGER
  Klaus-Dieter Schulz with contributions by Andre` Entzeroth
  Koeltz Scientific Books ISBN 80-901699-8-8

 ◇Corn Snakes : The Comprehensive Owner's Guide
  by Bill Love and Kathy Love
  The Herpetocultural Library
  ISBN-10 1-882770-70-6
  ISBN-13 978-1882770700

 ◇クリーパー/CREEPER No.29,30,31,

 ◇4th SCAPARA WORKSHOP SNAKES OFFICIAL TEXTBOOK

 ◇Russian Journal of Herpetology2002. Volume 9. No. 2.
   Molecular Systematics and Pyhlogeny of Old and New World Ratsnakes, Elaphe Auct.,and Related Genera (Reptilia,Squamata,Colubridae)

 ◇Phylogeographic analysis of the cornsnake (Elaphe guttata) complex as inferred from maximum likelihood and Bayesian analyses FRANK T. BURBRINK(2002)

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 上三つはもう随分昔の本で入手が難しいので、無理に入手することもないかと。読みたいなら、誰か持ってる人に借りるとよいでしょう。

 シュルツのナメラ本は、発行されたのが前なので、2002年に交雑域とされていた個体群がキサッチラット/Elaphe slowinskiiになったことと、同年のコーン及び北米ナメラ、アジアナメラを含むElapheの再分類(ミトコンドリアとリボソームで調べたとか聞いた覚えが。良く分かってませんが)による学名の変更は含まれていませんが、変遷の歴史を追ってみるのも一興かと思います。
 Corn Snakes : The Comprehensive Owner's Guideは、比較的最近であることと、比較的安いので入手しておいて損はないかと思います。写真では一番目のものと重複しているものもあります(まぁ著者同じなので)が、裏表紙がマシなのが救いでしょうか。

 クリーパーには、随分前に(慥か八号)コーンスネークの記事があったのですが、それは分類の事を書いたもので、また発行されたのが結構前なので、読まなくてもよいでしょう。少なくともこの頁の参考にはしていません。
 内容的にはA Monograph of the Colubrid Snakes of the Genus Elaphe FITZINGER(通称・シュルツのナメラ本、或いはナメラ本といえば本書になる)の内容とほぼ同じだったと思うので、寧ろ此方の本を管理人はお薦めしておきます。もう十年は前の本ですが、それでも持っていて損はないと思います。とはいえ、逆に、コーンスネークのその部分だけを読むならば、クリーパーのバックナンバーを入手すれば事足りるとも言えるかもしれませんが。


◆参考Website

 ◇The Source
 ◇cornsnakes.com