コオロギが通年手に入るようになった事で、様々な生き物がより簡単に飼育することが出来るようになりました。両性爬虫類飼育が此処まで一般化したのは、主にこのコオロギの養殖化、そしてマウスの養殖化に伴うものであることは論を俟たないでしょう。
蛙、蜥蜴、守宮、蜥蜴擬、肉食昆虫など、数で大多数を占めるであろう両性爬虫類は、このコオロギが無くては飼育出来ません。安価に通年コオロギが手に入る現在の状況は大変恵まれていると言えます。アジアアロワナを初めとする様々な要因が絡み合い成り立った現在の状況は、過去から眺望してみると、なんとも不思議なものがありますね。
成分分析ではリンが多くカルシウムが少ないとされ、、餌として用いる場合にはカルシウム剤を塗す、或いはコオロギにカルシウムが多く含まれるものを食べさせるなどという方法が現在では主流です。これは、どの蟋蟀でも言えることみたいです。
但し、昼行性のものと夜行性のものではビタミンD3の要不要があると言われています。夜行性の生き物には不要だ、という話です。寧ろ、夜行性の生き物にあっては害になるだろう、とか。僕はもともとダストよりもローディング重視の人間なので、其程気にしては居なかったのですが、結構重要なポイントなのかもしれません。
現在入手出来るコオロギは主に二種四種類というところでしょうか。
一つ、古くからのフタホシコオロギ。これの巨大化する黒色タイプの通称クロコオロギ、過去アロワナの餌として流通していた茶色のフタホシ、最近メインで流通している黒いコオロギ。これら三つに関して言うならば、殆どその性質に違いはありませんが、クロコオロギはより大きいものを選別交配して養殖している為、大量に食べるオオトカゲなどに適していると言えるかもしれません。
もう一つはヨーロッパイエコオロギ。大きさはフタホシより小さいけれど、養殖し易いという利点が、このコオロギを一気に押し上げました。しかし、フタホシコオロギに比べて二回りは小さく、重量当たりのコストパフォーマンスは、実はフタホシコオロギに大きく負けています。
そして、2003年現在では、エンマコオロギ、カマドコオロギの二種が開拓され、何人かの人々が、飼育繁殖に取り組んでいます。それだけでなく、日々野山へ出掛け、新たな餌昆虫を求め、取り組み、失敗しても何度でも挑戦する。そんな取り組みが、遠くない将来、イエコオロギが爆発的に広まった時以上の、新コオロギの誕生を後押しするかもしれません。
右に、四種のコオロギの個別説明及び飼育注意点を纏めてあります。飼育データなどはまだ収集中ですので、完全ではありません。
只、四種全部について個別頁で書くと重複する部分がどうしても生じ、非効率的になると考え、此処にほぼ共通するコオロギ飼育の注意点を以下に綴ります。コオロギの飼育の参考にでも成れば幸いです。
■ コオロギ飼育総合概要編
別段養殖する気はない、という人でも、毎日餌を買いに行く訳にもいきませんから、購入して一週間なり二週間なりは自然とコオロギを飼育することに成ります。僕は普通にストックする、と呼んでいます。呼び方は好き好きでしょう。何でも構いません。
ストック期間中、コオロギの面倒を殆ど見なくても、種類によっては慥かに目立った問題はないとは思います。フタホシコオロギは兎も角、ヨーロッパイエコオロギ、カマドコオロギなどは比較的断水にも耐え、共食いも直ぐには行わない為、手を抜くことが出来ます。
然し、コオロギのストック期間というのは、少し考えて見れば非常に有益な期間なのです。コオロギに対して、飼育動物に不足がちと思われる栄養素を与えておけば、間接的に食べさせることが出来る。肉食動物であっても、草食昆虫を食べることで食物繊維を摂取するのです。特に妊娠期間、その前段階ではより栄養を付けさせた方がよく、栄養価に溢れたコオロギと、過酷な状況下で疲労困憊しているコオロギとでは、どちらが適しているかは論を俟たないでしょう。
また、水分が少ないコオロギを食べさせると、飼育生物はより喉が渇くことになります。スナック菓子100gと果実100g、どちらが食べやすいかは考える迄もないことです。タランチュラなどは、水分が豊富な餌を与えていれば、水容器など無くとも殆ど問題なかったりします(無論水容器は設置すべきですが)。このことは幼体飼育時に重要なポイントとなります。水滴でしか水遣りが出来ない幼体時は、コオロギを通して水分を摂取させる方法が一番安全であるからです。
とはいえ、単純に完全な体制で飼育すればよいかと言うと、そうでもありません。例えば1000匹の成体コオロギを購入し、それを一ヶ月保たせたい、という場合、最適温度で豊富な餌と水を与えては、既に終令虫な訳ですから、早く寿命が来てしまいます。半分以上は月末迄生存していて貰わなくてはならないのだから、其処のところをコントロールせねばなりません。
よって、長期ストック目的ケースと、数日内に餌として使用するコオロギのケースとを用意します。ケースは逃げられなければ何でもよいですが、或る程度の数を纏めて管理する為にも、衣装ケース辺りが適当ではないかと思います。そして、前者のケースは各種コオロギが最適とする温度よりも3℃〜4℃ほど下げます。寒さに弱いフタホシコオロギはあまり下げられませんが、イエコオロギはそこそこ下げられます。実質的な数字では21℃ぐらいが安全なところでしょうか。
さて、ヨーロッパイエコオロギの場合は此処で断水をします。水は数日から一週間経ってから少量与えるようにし、餌も少量に留める殆ど与えません。水を与えると代謝が上がってしまうようだからです。但し、少なすぎても共食いはしない迄も事切れるので、一週間以上の断水は注意が必要です。どれぐらいまで断水に耐えるかは、温度や湿度により左右されるので一概には言えませんが、22℃程度で管理し湿度が60パーセント程度なら、十日は平気で生きている筈です。この辺は各自の環境で把握して行きましょう。
フタホシコオロギの場合は少し変わって来ます。彼らは断水に極めて弱いので、水は兎に角与えねばなりません。そうでないと共食いに走ったり、事切れたりして、その死体を周囲の個体が食べるという事態になり不衛生な環境を呼んでしまいます。正直フタホシコオロギはストックが難しくて辟易します。フタホシコオロギのストックは、育成時よりもやや植物性の比率が多い餌に切り替え、水を与え、温度を21℃程度まで下げること、ぐらいしか僕は思いつきません。殆どフタホシコオロギを使う必要性がないので研究していない、というのが実は正直なところなのですが………(苦笑
あと、フタホシコオロギはヨーロッパイエコオロギ以上に居住空間を多く必要とするような気がします。過密状態で飼育すると、餌と水が豊富でも共食いを始めます。ストック時は此が一番辛いので、新聞紙や卵パックを使い、空間を最大限に活用するようにしましょう。
卵パックや新聞紙を好まない、という方は、地面に直接植えられるタイプのポットというのものが存在しますので、其れを使うのはよい手です。ピート、或いはピートモスを圧縮成型して作ったこのポットは、製品によっては連なった形で販売されており、組み合わせることで空間に複雑な足場を提供してくれます。なにより元がピートなので、コオロギが食べてもなんら心配が生じないところが嬉しいですね。
餌や水の遣り方については、下記のコオロギ飼養の項目に記述しました。
■ コオロギの飼養について
成虫コオロギのケースに土の入った入れ物などを入れて措くと、成虫が其処になにやら産卵をし……別の暖かい場所に移動しておけば、二週間ほどで幼虫が孵化する。
比較的容易に繁殖が楽しめるコオロギという昆虫は、然し養殖という事になると手間の嵐であり、コンスタントに生産するには想像以上に困難です。ですが、一度は挑戦してみる価値があるものと思います。
飼育ケースなどはストックの部分と同じですが、数が十倍以上になる為、メンテナンスが容易に行える方式であればある程楽になります。そういう意味で、引き出し式の衣装ケースは単価が高いですが有用かもしれません。安価な衣装ケースの場合は積み重ねるよりも、棚を製作し、一つずつ引き出せるようにすることをお薦めします。
さて、大量にかつ初令から終令までコオロギを育成するとなると、餌の問題が出てきます。数が少ないストック時ならば、熱帯魚の餌であるテトラフィンを初めとしたフレーク、ペレット、クリル、スイミー、昆虫ゼリー等でもよいでしょうが、数が増えれば単純にそれだけという訳には行きません。
お薦めなところとしては、フスマ(小麦から小麦粉を作る際に出る殻などの余りの部分のこと)、きなこ、オートミール、ピーナッツ粉、魚粉、高菜粉などでしょうか。これらをコオロギの種類によって配合し、植物油、魚油を加えます。フスマなどは、基本的に殆ど食べませんが、この脂を練り込むことで食べる様になります。
フタホシコオロギは動物性蛋白質をやや多めに配合しますが、ヨーロッパイエコオロギやカマドコオロギは植物性蛋白質メインでも共食いは殆どありません。とはいえ、ゼロで試したことはありませんが。
こうした乾燥餌ばかりを与える場合は、当然ながら水分をより多く要求するようになります。水で練って与えると言う方法もありますが、日持ちが悪くなります。乾燥餌であれ、毎日食べきる丁度よいぐらいの分量を与えるのが基本ではありますが、毎回上手く行く訳でもないので……乾燥餌は、乾燥餌だけで与え、水容器を倍設置する方がよいかと思います(但し、初令からの小さい段階では、餌と水を同時に与えた方が好結果が得られる気がします)。。
他にもコオロギは野菜を良く食べます。葉野菜(キャベツ、サラダ菜、レタス、白菜、青梗菜等)は勿論、人参や芋類なども食べます。然し、無農薬でない限りは生体濃縮から逃れることは出来ず、タランチュラなどには直接的な死亡要因に成りかねません。自家栽培が出来る、完全無農薬野菜が確実に入手出来る、というのでない限りは推奨しません。
各コオロギには好む餌の傾向がありますので、個別頁を参考にしてください。
最近はコオロギ養殖業者が餌を販売するケースもあるようですので、其処から購入するのも悪くない手です。
餌はケースに零すのではなく、皿に入れた方が管理が楽だと思います。但し、陶器製や樹脂製の製品だと、コオロギが上れずに餌に到達出来なかったりするので、上れるようなざらざらした材質のものを選ぶか、足場を用意しましょう。それが面倒な場合は、木製の箱などが使えます。ニスなどがあると不安なので、僕は箱を自作していますが、水分を含んだ糞で汚れやすいという欠点はあります。
少々手間は掛かりますが、藁半紙で簡単な箱を折り、それに入れるという手もあります。一回使い切りではありますが。
■ 水やりは重要な要素です。特にフタホシコオロギの飼育では重要になります。
給水器は様々な人々が考案していますが、僕は写真のものを好んで使います。此は小鳥用の自動給水給餌器というもので、200円程度で購入することが出来ます。
成体にそのまま使うと、水が出てくる部分に潜り込んでしまい、貯水塔の中で溺れて大変なことになります。鉢底網や薄いプラスティック板を用いて、コオロギが通れない様、塞いで下さい。
幼体(1.5cm以下ぐらいでしょうか)の場合は溺れるので、口の部分に青梅綿を詰めるとよいでしょう。無論、成体にも青梅綿でもよいのですが……
この手の製品は幾つかあり、より大きいものも存在します。多数の成体コオロギを養うにはそちらを用いた方がよいでしょう。
尚、水を豊富に与えるとコオロギの代謝が上がり、成長が促進されますが、糞にも水分が多く含まれる様になるので、通気性の確保がより重要になります。
また、代謝が進む分だけ寿命が短くなります。ストック目的である場合は、水を沢山与えない方がよいでしょう(フタホシの場合は与えないと殺し合いますが……)。
養殖する場合には、自分でサイクルを掴むしかありません。消費量は人により違いますし……大きい個体を必要とするか、小さい個体を必要とするかでも変わってきます。一度にどれぐらい殖やすのがベストなのか、各自模索してみてください。
■ 産卵床、孵化について(執筆中)
■コオロギストック用引き出しケースの作成
衣装ケースにしろ、プラスティックケースにしろ、コオロギをストックするのに、皆様色々なものを使っている事でしょう。数が少なければプラケで事足り、其れで足りないと思えば衣装ケースに入れる様になると思います。
処で、衣装ケースにしろプラケにしろ、積み上げて使って居ると、此を崩して中身を取り出す、という作業が中々に面倒だったりします。
嘗て、僕の部屋には衣装ケースが四段四列+α、合計十余個置かれていました。中身は総てコオロギ。ヤドクガエル用のものだったり、色々でしたが、欲するサイズのものを取り出すのに、上にある三つを一つずつ別の場所に移動し、一番下を取り出して、そして元に戻す……という作業をしていた訳です。
此はエライ大変でした。扱う数が増えれば増える程、比例して大変になるのですから困ったものです。其処で、常々、引き出し式のコオロギストックケースが欲しいなぁと思っていたのです。
とはいえ、その様なものが市販されているという話もなく。引き出し式のキャストケースでは脱走を完全には防ぎきれないし通気が悪くフタホシコオロギには使えないという欠点がありました。
そうなれば自作です!
此処では、具体的な寸法は紹介せず、構造の骨子を紹介します。衣装ケースにしろ、プラケにしろ、コンテナにしろ、此処で取り上げた方式の応用で作成が可能ですから、近所売ってる、自分が使ってるケースに合わせて寸法をとってみればいいでしょう。棚枠の内寸は、ケースの外寸+5mm〜10mmを目安にしてください。
却説、引き出しで楽が出来るのも重要なポイントではありますが、コオロギを入れる以上、最低条件としてコオロギが逃げ出さないものではなくてはなりません。
此処に紹介されてる作りで、此の条件をクリア出来るかは、正確に自作出来るか、という事に掛かってくるので、多少自作の腕が問われる事になるかもしれません………

先ず、基本の棚の形は此です。横棒に対し、上から30mm〜45mm程度の板を打ち付ける(板は後述されるレールを支える事になるので、密な堅い木材を用いましょう。板材の幅は、使う木材や上に載せるのがどの程度の重さなのかで変わります。僕が、衣装ケース用として作成した時は、慥かエゾ松の板を使い、幅35mmか40mmで、厚さが9mmだったかと思います。参考迄に)
その間に挟まれているグレーの部分は、鉢底網、或いは網戸の網です。どちらを使うかは、入れる予定であるコオロギのサイズによって選べばよいと思いますが、此処で紹介する棚は、一度組み上げてしまうと、解体が面倒なので、よく考えてからにしましょう。個人的には、大きめサイズには鉢底網、ピンヘッド〜1cmまでのサイズには網戸がよいと思います。網戸の処に大きいサイズを入れた事はないのですが、たぶんかみ切られたりはしないと思います、たぶん………
鉢底網のに小さいのいれても、そんな脱走しなかったような気もするのですけどね。まぁ脱走がすごい気になる!という方は網戸でどうぞ。
網の打ち付けには、ステープルと呼ばれるものを使います。此には色々種類があるので、ホームセンターなどで選んでくるとよいでしょう(→例えば、こんなのみたいなのです)
螺子止めは↓の部分ですが、一本ではなく、細い螺子を二本、板の両端に打った方がいいでしょう。また、中央にも打つとよいかと思います。
此の基本形、図の方式だと構造的に少々弱い面があります。後々、柱に取り付けるので問題がないと言えばないのですが。
それから、此の型だと、左右のどちらからも取り出せます。然し、左右から取り出せる意味って、実はあんまりなく、寧ろケースを入れた時にちゃんと仕舞ってるかどうか(反対側から飛び出てしまってないか)が気になるという弊害もあります。
材料費はちょっと増えますし、加工もやや面倒で重くなりますが、

左端に角材を入れるという手もあります。全体的に安定しますし、鉢底網などが貼り付けやすいので、悪くないのですが、此の角材を側面から止める為の螺子と、上の板を止める為の螺子がぶつからないようにする注意が必要です。まぁ、上からの螺子を一本にして内側へズラし、板の中程にも螺子止めするようにすればよいだけなので、其れほど大した問題でもないのですが。
ステープルで網を打ち付けるのは、横板の下から(つまり板の裏にステープルが打ち込まれる形になりますね)と、横棒の上からです。
網の貼り付けですが、此が撓んでいてもそんな問題はないのですけど、出来ればぴんと張った方が綺麗にやれて楽しいです。

基本の形に、レールとなる二本の角材を取り付けます。中段は、上段の其処であると同時に中段の蓋な訳ですね。レールとなる角材の大きさは任意で構いませんが、上段にあるケースを大きく持ち上げれば持ち上げた分だけ通気が良くなります。とはいえ、高すぎても無駄な気がします。だいたい高さ40mmあれば十分でしょう。
後述しますが、取り付け位置は衣装ケース或いはプラスティックケースの底面の中で、安定して支えられる場所にします。プラケなどでは端にするよりも、端の足から外して底面に接する様にした方が安定します。
レールは二本つけるので、そんなに幅は必要在りません。接する面積が多いと摩擦が大きくなるので取り出しづらくなりますしね。
蝋を塗るなどの対策もありますが、衣装ケースで一本につき30mm〜40mmあれば十分で、かつ蝋を塗らなくても摩擦が少ないので引き出しが楽な幅だと思います。
木材への螺子止めは、必ず一端ドリルで穴を開けてから行わないと割れを起こすので注意してください。

此処では箱にしましたが、まぁ大抵は衣装ケース、或いは40cmプラケなどになるのでしょう。
其の製品に合わせて、木材をカットします。寸法がしっかりしていないと後々歪みますし、其れは木材そのものの歪みも同じことなので、安価な木材(ホワイトパインなど)ばかりを使うと、隙間が生じてコオロギが逃げやすくなってしまったりするので、懐と相談しつつ木材は選んで下さい。最近はホームセンターなどでミリ単位の寸法で木材をカットしてくれるサービスがありますから、其れを利用してもよいでしょう。

最下段は、棚である必要はないので、支柱に横に木材を渡し、その上にレールを設置すればよいです。下図では側面に渡す木材は、実は必ずしも地面に設置する必要はなく、多少中空で構いません。

身長の事も考えて、此処では三段で図解しましょう(まぁ、五段にすると画像サイズを大きくしなきゃいけないってのもあるのですが(笑))
最上段(基本形の棚)、中段(レール付き)、中段(レール付き)、下段(レールのみ)を組み合わせ、側面に四本、幅広の木材を支柱として螺子止めします。図では、段の端と端で固定してありますが、それぞれの段に使われている螺子の場所を考慮に入れると、場合によっては端には螺子止め出来ません(板の幅がそこそこ或る場合は、螺子と螺子の間を通せます)。まぁ、其の時は内側にそれぞれ10cmばかり移動すればよいだけなのですが、最下段も形が変わってくるので御注意です。下の写真がそうですね。

衣装ケース仕様の引き出し。僕の場合は身長がそこそこあるので、1820cmの柱材を使って五段に仕上げてあります。ただ、身長がないと此の高さの最上段は出しにくいでしょうね……ただまぁ、其処を普段は殆ど使わず、ピンヘッドの孵化場所として利用する、という手もありますが。
天井の高さとかとも相談して、何段にするかは考えればいいでしょう。二段のものを作り、積み重ねたり並べて設置してみたり、というのもアリでしょう。
或いは、一段にして横に接続、ってのもアリと思います。
レール角材は衣装ケースの車輪の間に入る様に固定されています。ですが、此実はあまり意味ないのですね。この車輪はは簡単に取り外しが出来るので(苦笑) まぁ、安定性の為にも、左右のバランスがよいところを考えて下さい。
ちなみに、実は、柱と棚を組み合わせる工程が、此のケースでは一番面倒だったりします。そもそも独りで製作しているので固定していて呉れる人がいない訳ですから………少しのズレが、最終的に蓋との隙間が空いてしまう、という事態を生みます。
僕の場合は、細かく寸法をミリ単位で算出し、柱材に線を引き、棚にも穴が空くであろうポイントに線を引いて、下段から順番に組み上げたりすることで、隙間が殆ど生じない様に組み立てられました。
尚、引き出しがぴったりサイズだと、確かに引き出しが引き出し難くはなるのですが、レールに蝋を塗ったり、少しサンドペーパーで0.数ミリ削れば引き出せる様になります。この辺は、各自自分でやってみて下さい。注意すべきは、手前はぴったりなのだけど、奥の方はぴったりになってなくて隙間が空いてる、という場合。此は平行に棚が取り付けられなかった場合に起こる事なので、平行に取り付けるようにすれば問題はないです。
ちなみに、意味があるかどうかはさておき、此のケース、当然乍らコオロギ以外も飼育出来ます。 何処まで丈夫に作ったか、とかその辺が関係してきますが、衣装ケースではなくコンテナなどを使えば、蛇や蜥蜴擬には使えるでしょう。
但し、蜥蜴擬の場合、天井にひっくり返ってくっついてる状態で引き出すと、挟んでしまう危険もありますから注意が必要ですけれど………上が全部網なので、通気性は抜群です。但し、網戸だとたわみすぎて、脱走したがる蛇などは鼻先を痛める可能性があるので鉢底網にし、撓まない様に中程にも横板を設ける等の工夫が要るかもしれません。あまり脱走しようとしない蛇の場合は要らないみたいですけど。
マウスを入れる場合は、鉢底網とかでは容易に喰い破られるので、金網にしないと駄目です。
なんにしろ、コオロギのメンテナンスが大変でやってられん! もう積んであるケースはイヤダ!という方は、結構苦労しますし材料費も結構かかりますし、工具とか時間とか含めると相当なコストを払う事になるかもしれませんが、後々の事も視野に入れるなら、一つ作ってみては如何でしょうか?
ちなみに、注意すべきは、この棚は同じ規格の製品が無くなると無用の長物になってしまう、ということです。僕は其れを恐れて、衣装ケースを十個ほど余分に買い溜めてあります(笑)
Special Thanks! : 此の引き出し式ケースの構造の元となったケースを見せて呉れ、快く「どんどんパクっていいよ(笑」と言って下さった"Herp.
Supply"のGO!!鈴木氏に感謝を。
"Herp. Supply"
〒166-0015 東京都杉並区成田東3−5−3 クラーズ阿佐ヶ谷No.3 2F
Tel/Fax 03-3317-5569
営業時間 15:00〜22:00 定休日 毎週木曜日
あんまり効果ないかもだけど、お店の宣伝です(笑) 北米系の蛇とか亀とか、結構面白いのがいたりするみたい?